富良野で地元の人に人気のお店を教えてもらった。
行ってみると、老若男女が一杯だ。
そこへ、いかにも地元の人でないといった風体の若者達が
どやどやとやってきた。
「お席はバラバラになります」とスタッフが言うと
お年を召した女性のお客様二名が、グラスを手に
「あっちに行くから」と席を立った。
優しい。
その方達は私のお隣の席に座った。
お料理を食べ始めてしばらくすると
溜息をついて、手を止めて、お皿を見つめている。
「年寄りには多いね〜。
でも残したら、作った人は美味しくなかったと思うね〜」
また、食べ始める。
今まで外食して残す時に、作った人が気にするだろうか・・・
なんて考えたことのなかった私は、ハッとさせられた。
思いやりだなぁ。
こんな風にまわりを何気なく思いやれるって
なんだかいいなぁ。
帰りの電車を乗り換えると、かなり混み合っていた。
だが、自分の横の席にバッグを置いて座っている人が数人。
皆、私よりかなり年配の女性だ。
立っている人がいてもバッグをよけようともしない。
イヤな感じ。
良いお手本、悪いお手本。
優しくトシを重ねたいものだ。