日々の生活で感じたこと
研修の中で考えたことなどを
折々に触れてお伝えしていきます
ビン詰めのメダカ

「欲しいのかい?」と声をかけられて、斜め上を見上げた。
見知らぬお婆さんが立っていた。
仕事帰りに大型スーパーに立ち寄った。
その中の花屋さんの店先に、瓶詰めにされたメダカが売っていたので
スーツを着たまま、屈んで、メダカを眺めていたのだった。

小さなビンには蓋が閉められていて、5匹程度のメダカが泳いでいる。
3種類あって、微妙に身体の色あいが違う。大きさも違う。
欲しいな〜って思いながら眺めていた。

「はい、可愛いなって思って・・・」
「水はどうするの?」
「変えます」
「餌はどうするの?」
「ビンについてます」
「そう・・・でも、すぐ死んじゃうよ」

そう言われて、よくよく注意してみると、ビンの下に石が置いてあるのだが
そこにメダカの亡骸も確かにある。
そうか・・・死んじゃうか・・・

名残惜しくて、ビンを持ち上げてメダカを見つめた。
小さな命だけど、狭いビンの中だけど、元気よく泳いでいる。
諦めて、買わずに帰宅した。

小さくても、生きているものが側にほしかったんだなって思ったら
運転しながら、前がかすんできた。
ダメだな〜・・・ちょっぴり反省するのである。

17:58 oriori comments(0) trackbacks(0)
涙雨
一仕事終えて次の仕事に向かう前。
駐車場に停めた車の中でぼぉっとする。

フロントガラスに雨の粒がしたたり落ちてくる。
涙みたいだなぁと眺める。
雨の音だけが聞こえている。

じっと見ていたら、車そのものが涙で
自分がその涙の中にいるような気がしてきた。
雨の音だけが聞こえている。

ストンと眠りに落ちたようだ。
はっと気づくと、10分程度しかたっていなのに
ずいぶんと時間が経過したような感じだった。
どこか、違う世界に行っていたような気さえした。

自分のことでは、あまり落ち込まない私だが
今週は落ち込んでいた。
月曜に友人の病気のことを知ったからだ。
いろいろと大変なことが続いても、いつも前向きで
飄々と、しかし、ちゃんと努力して、少しずつ結果を出してきた友人。
それなのに、今度は自分自身が病気になるなんて・・・
神様はずいぶん意地悪だと思った。
私が落ち込んでもどうしようもないのに、ずいぶん涙を流した。

励ましも慰めも言わない。言いたくない。言えない。
だけど、ずっと心配している。
病気に負けないでほしいと、心から願っている。

夜になっても雨はまだ降っている。


23:11 oriori comments(0) trackbacks(0)
人の対応
あるファーストフードのお店で注文していたら
お年を召した方が「コーヒーだけでいいんだけど・・・」と
横から声をだす。
店員さんはなにも反応しなかった。
黙殺だ。
内心、ありえないだろ?!と思って、店員さんを見る。
聞こえていないはずがない。

もう一度「コーヒーだけでいいんだけど・・・」と声を上げるお客様。
店員さんは「後ろにお並びください」と言った。
“感じ悪い” の最上級だ。
応答にはなっていない。

数日して、別のファーストフードのお店で、朝早かったので
それこそコーヒーだけを注文した。
「こちらでお飲みになりますか?」と聞いて
持ち帰ると伝えると、とても丁寧にコーヒーを紙袋に入れて
「熱いのでお気をつけください」と
両手で大事そうにコーヒーを渡してくれた。

同じファーストフード店でも“人”によって対応は違う。
つくづく違う。

ちいさなことに、その“人”は具現化される。

01:33 oriori comments(0) trackbacks(0)
二度と行かない店
新しくできたドラッグストアへ行った。
自動ドアから中に入ると、男性店員が床にモップをかけていた。
その日は雨が降っていて、床が滑りやすいからだな〜
なかなかよろしい・・・などと思いながら中へ。 

新しいお店だから壁紙が綺麗で、店内が明るく感じられる。
買い物カートを押しながら、籠にあれこれと入れていく。

「手の届かない方はお気軽にお申し付けください」
高い棚の所に貼り紙がしてある。
確かに、お年寄りには手が届きずらいかも・・・
ちょっとした気配りだ。

いつのまにやら籠は満杯になり、いざレジへ。
すると「ひとつにまとめていいですか?」
と、無愛想に女性店員が聞いた。
条件反射のように「はい」と答えつつ
内心、この量でひとつの袋に入るわけないのになぁと思う。

案の定、ひとつの袋に入りきらず(当然!)
ふたつの袋に詰めてくれた。

が、その入れ方が雑!ともかく雑!!
がしゃがしゃと音をたてて商品を雑に袋に詰めこむ様子は
ムっとくるほどだった。
トイレ用洗剤とカップ麺が一緒の袋だったり
別の袋には石けんとチョコレートが一緒だったり
商品は縦になったり横になったり斜めになったり。
極めつけは、お会計をした後のレシートを裏返しのまま渡して
目も合わせずに、全く心のこもっていない口先だけの
「ありがとうございました」

この店には2度と行きたくない。
お客様に売る商品、そしてお客様への言葉は大切にしてほしい。

所作も言葉も雑だったが、化粧だけはとても丁寧な厚塗りだった。
思わず、裏返しに渡されたレシートを握りしめ、じっと顔を見てしまった。
勿論、目が合うはずもない。
お客様の方を見ていないのだから。

20:55 oriori comments(0) trackbacks(0)
気分転換

支笏湖までドライブしてきた。
支笏湖は私のお気に入りの場所。



向かう途中も雪がかなり残っていた。
そして何より湖の風は冷たかった。



天気がよいと湖面が光って綺麗なのだが
ちょっと暗めのトーンの湖。




23:08 oriori comments(0) trackbacks(0)
井上ひさし先生の訃報を悼む
夕刊を見て「え”ーっ!」と大きな声をあげた。
井上ひさし先生の訃報を拝見したからだ。

悲しくて、そして、寂しい。

以前、札幌大学での作文教室に参加させて頂いた。
今、デスクの上には添削して頂いた作文がある。
とても丁寧な赤い文字の添削。
「詩のように美しい作品ですね。」というコメントは
私の宝物だ。

添削をするのに徹夜をなさり、
食事をとると集中力が途切れるから、一切食事もとらなかったと
お話されていた。
そこまで、添削に力を注がれることに
とても胸が熱くなったことを思い出す。

井上先生がお引っ越しをされた後の
机の上の埃の様子をお話された。
窓から差し込む夕日や、しんとした部屋の雰囲気、
引っ越したばかりの片付かない部屋・・・
私の頭の中では、どんどんイメージが膨らんで
表現することの、言葉の、その力は
私の身体の細胞にまで届くような気がした。

手書きの、丸みを帯びた温かい赤い文字は
原稿用紙の上で息づいている。

ここにも、井上先生の訃報を悼む者がひとり。
22:13 oriori comments(0) trackbacks(0)
対応は肝要!
通勤時間帯のバスに乗った。
とても風の強い日だった。
私がバスに乗り込んで、いくつかめのバス停から乗った女性。
風で髪の毛がぐしゃぐしゃになっていた。
すると、運転手さん
「お寒い中お待たせして申し訳ありませんでした」

へぇっ・・・バスの運転手さんでも、気の利いたこと
言ってくれたりするのか。

道が混み合っていて、信号待ちの時にあるお客様が
立ち上がって降り口に歩き出す。
すると
「お急ぎでしたら、こちらで降りられますか?」
と声をかけ、うなずくお客様のためにドアを開けた。 

ほぉっ・・・そういう対応もしてくれるのか。

終点の地下鉄駅に着く。
降りていくお客様ひとりひとりに違う言葉をかけている。
「ありがとうございました」
「いってらっしゃいませ」
「お気をつけて」
組み合わせても使っている。
それがまた、その運転手さんが楽しみながら
声をかけてる感じが伝わってきて気持ちいい。

正直いうと、いつもバスの中での対応には
こんなもんか・・・と思っていたので
ことさら、その日は気持ちよく仕事に出かけることができた。

どういうふうに対応するかってつくづく肝要だ。

22:05 oriori comments(0) trackbacks(0)
癒しの風景

まさに走り回る日の連続・・・
一昨日も仕事の合間に区役所に行き
横断歩道を走っていたら靴が脱げてしまって
停車しているドライバーさん達の苦笑を肌で感じた次第・・・

今朝、ふぅっと息を吐いて、思い出したのがこの写真。



この一瞬の景色に遭遇した時は神秘的で感動もの!

保存していたpictureから探し出して、眺めていて
お!これは、共有化しなくては・・・とアップしました。
なんとなく写真を見ても癒されないでしょうか・・・
私だけかなぁ。

09:05 oriori comments(0) trackbacks(0)
旧姓に戻りました!
年度替わり・・・新しいスタート・・・
「門田 のぞみ」から、旧姓の「中里 のぞみ」になりました。

離婚がとってもエネルギーが必要だと、体験者から聞いていたものの
ホントに大変。

不安なこともいろいろとありますが
新しいスタートを踏み出したということで
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。
15:52 oriori comments(0) trackbacks(0)
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