親切
2009.04.30 Thursday
「この間、地下鉄で隣に座った子に背中さすってもらったわ〜」
母が笑いながら言った。
内容は
母が地下鉄で座っていたら、ぶつぶつと同じ言葉を繰り返しながら、
ほんの少しの座席スペースに男の子(母からしてみると)が座ってきた。
男の子が乗ってきた駅の近くには養護施設がある。
母が少し、咳こんだら(母によるとトシをとってからよく咳こむらしい)
その子が背中をさすってくれた。
咳こみながら、その優しさが嬉しくて「どうもありがとう」と言ったら
ずっと、ずっと、背中をさすってくれたのだという。
母が咳こんだ時のためにとバッグに常備している飴(アメちゃん)を取り出すと
じ〜っと見つめている隣からの視線。
「食べる?」と聞いたら、満面の笑顔でその子は飴をつまんで口に入れた。
そして、また母の背中をさすり出したので
「飴をなめたら咳は止まるから、もう大丈夫。ありがとう」と言うと
さっきと同じ言葉を、口の中の飴を転がすようにして
ぶつぶつ言い出したのだそうだ。
この件の前には
実家のあるマンションの中で、
学校から帰宅した小学生が玄関前で座りこんでいて
理由を聞くと「お母さんがいないけど、鍵がないから入れない」と言うので
「オバサンの家で待ってれば?」と母が言ったら(お婆さんとは言わない女心)
口を真一文字にして首を横に振られたという伏線があった。
「やっぱり親切にしてもらうと嬉しいもんだな〜って思ったわ」と母。
親切をするほうも、されるほうも、昔とは温度差があるような気がしてならない。
と、感じている私も立派なオバサン。
バッグには“アメちゃん”常備しております。
母が笑いながら言った。
内容は
母が地下鉄で座っていたら、ぶつぶつと同じ言葉を繰り返しながら、
ほんの少しの座席スペースに男の子(母からしてみると)が座ってきた。
男の子が乗ってきた駅の近くには養護施設がある。
母が少し、咳こんだら(母によるとトシをとってからよく咳こむらしい)
その子が背中をさすってくれた。
咳こみながら、その優しさが嬉しくて「どうもありがとう」と言ったら
ずっと、ずっと、背中をさすってくれたのだという。
母が咳こんだ時のためにとバッグに常備している飴(アメちゃん)を取り出すと
じ〜っと見つめている隣からの視線。
「食べる?」と聞いたら、満面の笑顔でその子は飴をつまんで口に入れた。
そして、また母の背中をさすり出したので
「飴をなめたら咳は止まるから、もう大丈夫。ありがとう」と言うと
さっきと同じ言葉を、口の中の飴を転がすようにして
ぶつぶつ言い出したのだそうだ。
この件の前には
実家のあるマンションの中で、
学校から帰宅した小学生が玄関前で座りこんでいて
理由を聞くと「お母さんがいないけど、鍵がないから入れない」と言うので
「オバサンの家で待ってれば?」と母が言ったら(お婆さんとは言わない女心)
口を真一文字にして首を横に振られたという伏線があった。
「やっぱり親切にしてもらうと嬉しいもんだな〜って思ったわ」と母。
親切をするほうも、されるほうも、昔とは温度差があるような気がしてならない。
と、感じている私も立派なオバサン。
バッグには“アメちゃん”常備しております。